上白糖、大盛りで

特に益はないです

言語の話は好き

 専攻柄、コーディング(プログラミング言語を使ってプログラムを書く行為)をすることが多く、人並みには得意だ。けれどコーディングが好きかというとそれほど好きではない。考えるべきことが多いし、面倒な作業はもっと多い。それなりに楽しい面はあるものの、用があるのはあくまでプログラムが実現するプロセスないし機能だ。コーディングそのものは少なく済むほど望ましい。

 歩くという行為を考えてみてほしい。それは基本的には目的地へ到着するための一手段にすぎない(散歩については措いておく)。自動車が使えるなら自動車で済ませたいし、目的地がこちらまで来てくれるなら万々歳だ。道中、空の青さを爽やかに感じたり金木犀の香りに心ひかれたりすることがあったとしても、それは歩くことそのものとは関係の薄い事象だ。

 米を研いでみるのも良いかもしれない。どうしても白米が食べたいが、アルファ米を食べる気分ではない。無洗米はちょっと高い。人が米を研ぐのはそういう事情があるからだ。

 文章を書くことについても大体同様の気分がある。一番楽しいのは書きあがった文章を読み返しているときで、書いている最中は誰か代わりに書いてくれないかとよく思う。とはいえ「私が書いた文章」を出力できるのは私だけだから渋々文章を書いている。