2022-10-23
ここ数年のマイテーマとして「リアリティを得る」という題がある。ここでリアリティとは「地に足の着いた感じ」「実経験を主な背景とする、言動のもっともらしさ」「自身の物質性・肉体性を踏まえた様子」などを曖昧にまとめた概念ということにする。これは体幹のようなものであり、増すと何か嬉しいことでもあるのかと問われると「健康な状態に近づくことができる」くらいしか分かりやすい回答がない。そういうタイプの筋トレをやっていると捉えてもらればありがたい。
リアリティを得る方法はいくつもあり、例としては以下のようなものが挙げられる。「これはどうか?」という意見が読者にあれば、それも多分そうである。
- 食事を用意し片付ける
- 服を洗い乾かす
- 重量物を上げ下げする
- ゴミを袋にまとめ集積所に出す
- 込み入った手作業に習熟する
- 職をやる
今春から同居人と暮らしつつ働いているので、上述の話が妥当であれば私のリアリティはここ数か月で爆上がっているはずである。惜しむらくは、その実態を判断する方法を私は持っていない。「私にリアリティを感じますか?」などといった不明瞭な質問を投げてくる人間は、明らかに地から足が浮いている。