上白糖、大盛りで

特に益はないです

2020-07-18

 植木鉢に小さいヒマワリの花が植わっているのを夢で見た。ヒマワリの花と書いたのはそのままの意味で、茎も葉もない黄色をした花だけが、植わって日の方を向いていた。きっと私にとってヒマワリとは花と太陽だけが本質なのであって、茎とか葉とか根だとかといった他の要素はヒマワリを捉えるに当たって割合どうでもいいものなのだろう。

 こういう事例は他にもあって、例えば方位記号の矢印が北を指すことは多くの人が知っていることと思うが、その矢印の斜辺が東側にあったか西側にあったか、あなたは思い出せるだろうか。私は思い出せない。この場合、私にとって方位記号の本質は北を指す先端にだけあって、その他の部分は非本質ということになる。ちなみに私は方向音痴だ。この観察は私の方向音痴性を示唆ないし明示するものに思えて仕方がない。

 ヒマワリの夢について書き出したのは、散歩中ヒマワリを見たからだった。ヒマワリは夢で見たよりずっと背が高く、空には灰がかった雲が浮いていた。日差しで気温は高く、側ではセミが鳴いていた。少し離れた足元には青いアジサイが咲いていて、ガクと葉だけが記憶に残った。